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王墓の謎

講談社現代新書 2745
河野一隆/著
著作者
河野一隆/著
メーカー名/出版社名
講談社
出版年月
2024年5月
ISBNコード
978-4-06-535812-2
(4-06-535812-4)
頁数・縦
236P 18cm
分類
新書・選書/教養 /講談社現代新書
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価格¥940

出版社の商品紹介

出版社からのコメント

「王墓はなぜ築かれたのか?」本書のテーマは、この素朴な疑問である。エジプトのファラオが築いたピラミッド、中国の皇帝たちが造った山稜など、人類史には王の埋葬のためのモニュメントが数多くある。それらは、王が自らの権力を誇示するために築造したと考えられている。したがって、王墓の大きさは権力の大きさに比例する、王墓は王の権力の象徴にほかならない、という理解が常識とされており、教科書にもそう書かれている。しかし、本書ではこの定説に真っ向から反論し、新たな視野から王墓を理解することが目的である。本書では各章で謎を提起し、それぞれに回答していくことを通じて、王墓にまつわる特質のさまざまな面に光を当てる構成とした。(1)王墓は誰の墓か?(2)王墓と都市は文明に必要不可欠か?(3)王墓はなぜ巨大化し、縮小するのか?(4)王墓にはなぜ高価な品々が副葬されるのか?(5)王墓はなぜ時代・地域を超えて築かれたのか?(6)なぜ葬送複合体が生まれたのか?(7)国家が成熟すると、王墓はなぜ衰退するのか?(8)王墓は何をもたらしたか?以上の問題提起は、「王墓=権力の象徴」というステレオタイプな理解で停止してしまっている私たちの思考を根本から問い直すものである。私は本書を百科事典のような内容にしたくはなかった。その理由は、単なる教養書ではなく、物言わぬ王墓と対話するための手引書にしたかったからだ。それを通じてしか、墓造りに明け暮れた時代の人々が発した声なき声は聞き取れないという強い確信が執筆の動機である。王墓とは、王自らの権力欲のためのものではなく、人々が自ら進んで社会の存続を王に託した時にはじめて誕生する過去からのメッセージなのだ。この逆転の発想に立って、王のための墓造りが続けられた社会を、定説とは異なる立場から捉えてみたい。本書は、筆者のこのような信念に基づいた思考実験の書なのである。

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